鉄道事業部 車両製作所 新車工場

 

形式

国鉄 70系新潟 4両編成

(まとめ その4)

製造・更新
神戸重工本社工場

 


さて、車体の最終チェックに入りました。

シルにマスキングテープの糊が残ってしまっています。

わりと評判の良い3Mのテープで、しかも買ったばかりの新しいものを使用したにも関わらず、今回のマスキング後は糊が大量に残ってしまっています。

乾燥機でゆっくり温度をかけていたのが原因かもしれません。

最初はコンパウンドで磨いていましたが、隙間に残ったコンパウンドを取るのが大変なので、何か無いかと考えていた所、大昔に使っていたベンジンの事を思い出しました。

ホームセンターで探したのですが、最初は見つかりませんでした。 店員さんに聞いた所、洗濯洗剤のコーナーに置いてあるとの事。

ちょうど手頃な大きさのビンがあったので購入しました。 ちなみに価格は155円!

ラベルを見ると、「衣類のしみ取り用」とあります。 それで洗剤の所に置いてあったんですね。
効果はバッチリです。 綿棒にベンジンを浸し、すくい取る様な感覚で糊を処理しました。

ちなみに、以前ご紹介したブレーキクリーナーは強すぎるみたいで、塗料の落ちが激しいので、この様な仕上げ作業には使えませんでした。
Hゴムはポスカで入れましたが、クハ68に使用したピノチオのドアは、Hゴムとドアの間の凹みを表現しているので、ここに黒が入ったり入らなかったりできれいに仕上げる事ができません。
本当はこの凹みは車体色が正解ですが、ガンダムマーカーのすみ入れ用を使用して黒にしてしまいました。

若干Hゴムが太くなってしまいましたが、仕上がりはこちらの方がずっと良い感じです。
しなのマイクロ製のドアのクハ76はHゴムをプレスで出しただけなので、ポスカで黒を入れただけです。
台車をもう一度塗り直しましたが、まだ艶が出ています・・・。

今回はよく撹拌して乾燥機にも入れていないのですが、それでも艶が出てしまいます。

とは言え、前よりは艶が少し落ち着いたので、これで様子を見る事にします。
鉄道模型誌によると、水性カラーは車体をくるむビニールに張り付いてしまうとの事です。

私は今まで経験ありませんでしたが、今回のオーバーコートはGM鉄道カラーの半艶クリアを使用してみました。

インレタが溶けた〜なんて大事件は起こらず、ホッと一息です。
屋根のマスキングは車体色塗り分けで散々な目に遭いましたので、今回はカッティングシートに2回程貼り付けることで粘着力を落としておきました。
塗料はジェイズのスエード調スプレーです。 以前貨車の屋根を塗った時はまだアサヒペンの製品でしたので、ずいぶん久しぶりに使う事になります。
やっぱり缶スプレーは難しいですね。 ちょっと厚塗りになってしまいました。
さらに、雨樋との塗り分け部近辺に気泡ができてしまいました。

ちょっとスプレーを近付け過ぎだったみたいです。
#1200の耐水ペーパーで気泡部近辺をやすり取り、再塗装です。

今度は少し離すことでうまくいきました。
クハ76は雨樋部に少しはみ出しがありましたが、こちらは#1500の耐水ペーパーでゆっくり時間をかけて修正しました。
車体4両分の塗装が完了です。

スエード調塗料はちょっとオーバースケールかもしれませんが、私は旧型車両のカンバス屋根の表現にはこれが一番気に入っています。
ベンチレーターはプラ用シンナーで洗いましたがちょっと表面が荒れてしまいました。

モハ70は昔のプラのグロベンが残っていましたが、クハ分は手持ちのピノチオ製を使用します。

真鍮製2ピースでシャープな部品ですが、この作品にはちょっと奢り過ぎかもしれませんが、カツミ製のプラ製品がもう入手不可ですので、仕方がありません。
グロベンの塗装はご覧の通り、竹串の先端に両面テープを巻いたものを使用しています。
その保持台はカマボコ板に穴をあけたものです。
モハ用のプラ用グロベンが一つ足りません・・・。 ここにピノチオのグロベンを持ってきたらバランスが崩れてしまいますので、KATOの余り物を使う事にしましたが、取り付け穴の形状が違うのと、KATO製品はベースが屋根側についているので、ベースをペーパーで切り出しました。

t:0.3mm厚のペーパーを3枚重ねにし、穴を3つあけました。 もちろん瞬着で固めてやすりがけして成形しています。
KATOのグロベンと組み合わせた所です。
ベースにΦ2.0mmのプラ棒の足を接着してその上にグロベンを接着すれば完成です。
接着後に塗装しました。

まだ足をカットしていないので塗装が楽でした。


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