鉄道事業部 車両製作所 新車工場

形式

JR西日本クモハ113-3800
112-3800
(その11)

製造
開始

Kobe Heavy Inderstrial (Thailand) Co,Ltd.
Bankok Factory
(平成18年)

パンタ碍子台はエコーモデル製品を使用します。

位置合わせにはφ1.2mmのタップを治具として使います。

この時点で屋根にはネジを切ることになりますが、さすがに紙へのネジ切りは不安なので、最終的にはナット止めとします。
碍子台を取り付け、エンドウの避雷器を仮置きしてみました。

避雷器は別塗装しますので、この時点では接着しません。
パンタ廻りの配管のケガキは写真の様に展開図を治具とし、ポンチマークをつけました、ケガキ線も入れておきました。
配管押えはマッハ模型のエッチングパーツを使用します。このパーツは184個入りですが、きっちり使い切れるのでしょうか・・・。

パーツのままでは取り付け足の断面が長方形ですので、取り付けやすさを考え、足をやすって断面を正方形に近くしておきました。
取り付け足を仮置きしてみました。

妻面の母線の配管は多くの皆さんの作品では「く」の字に曲がっているのですが、福知山で撮った写真を見ると、このプロトタイプはどうやらストレートの様です。(きっちり配管の写真が撮れていないものですから、半分は予測です。)

屋根に付けた配管押えでは大きすぎるので、妻面の配管取り付け方法を思案中です。
連結面側の妻板のカンバス押さえ(新性能電車でもこの名称で良いのでしょうか?)を忘れていたので、t0.2mmのペーパーを切り出しました。

CADで印刷してコンパスカッターと彫刻刀であっという間に出来ました。
それぞれの妻板に接着です。

なお、クモハ113-3800の前面側も切妻ですが、カンバス押さえはありません。
妻面の配管押えは割りピンにて控え目に表現する事にしました。

手持ちの割りピンが無い為、0.5mm幅で0.2mm厚の洋白帯板を加工しました。

高圧回路配管のφ0.6mmは真鍮線を挟んで、ヤットコで根元を押えれば簡単に割りピンが出来ます。
問題なのは空気配管側のφ0.4mmが並列になっている分です。

あらかじめ帯板をUの字型に加工しておき、ガラス板上で根元を抑え込む様に加工する事で何とか作る事が出来ました。

いくつのトライで、勘を掴むことができました。
この後、私がよくやる失敗はせっかく作った部品をなくしてしまう事です・・・。

今回は対策としてマスキングテープの粘着面側に貼り付けておきました。
取り合えず、取り付ける部品を仮置きしてレイアウトの再確認です。

妻面通風ダクトと貫通ホロ(新型国電用)はエコーモデルのパーツです。

配管押えは思ったより良い感じですが、板厚がちょっと目立ちますので、次回は0.1mm厚の帯板を仕入れておくことにします。

クモハ112-3800のステップのレイアウトも再考です。 高圧配管側は千鳥配置にしたかったのですが、スペースが無いので、あきらめるしか無さそうです・・・。空気配管側も1mm程内側に寄せる必要がありそうです。
先日、日本に帰国した際に競作の「総括会」に出席させて頂く事ができました。

(総括会の内容は西湘車輌さんのページでご覧ください。)

その際に、床下の配管押えの強度不足に悩んでいる事をお話しした所、強度UPのアイディアを教えて頂きましたので、早速やってみる事にしました。


床板の側面にハンダ付けした割りピンは、事あるたびにポロっと取れてしまいます。
「つとむの鉄道模型」さんから頂いたアイディアは、床板に穴を開けて、割りピンを外側に曲げる手法です。

実際、見せて頂いた作品の配管は、ちょっと触っただけではビクともしない強靭なものでした。

繊細な表現なのに十分な強度を兼ね備えている・・・。 私の作品の目標としている項目です。

割りピンを全部はがしてから、所定の位置にφ0.5mmの穴を開けました。
配管はt1.5mm厚の板を治具にして高さを出したうえで、グイっと外側に曲げました。
ハンダ付けが完了。 この素晴らしいアイディアで私の床下配管の強度がグッと上がり、安心して作品を握れるようになりました。

素晴らしいアイディアをありがとうございました!
さて、空気配管の続きを始めます。

まず、ご覧のようにヤットコで大まかに曲げます。
配管の中心線を描いた図の上においてチェックし、納得のゆく形状になるまで微調整します。
続いて車体に合わせ曲げ位置を決めるのですが、私はちょうど良い位置に来た所でヤットコを使い、そのまま曲げてしまいます。
今度は車体のケガキ線に合わせ曲げますが、内側の配管を先に曲げておいてから、外側の配管のRのかかる位置にマジックで色をつけ、そのR範囲をジワリと曲げています。
ちょっとわかりにくいですが、外側の配管のR部が黒くなっているのがお分かり頂けるでしょうか?
避雷器へ向かう配管押えはエコーモデルのパーツを使用しますが、このパーツを使うと配管が屋根に直付けになってしまうので、t0.1mmの紙で土台を作ります。

土台は5つ必要で、位置を揃えたかったので、例によってCADで印刷した上で、φ0.3mmの穴をドリルで開けておきました。
切り出した土台にφ0.3mmの真鍮線を治具にして接着しました。
位置合わせの穴はもちろんパーツの足の位置とあわせてありますので、パーツを差し込むと土台付きの配管押えとなりました。

空気配管と母線もこの位の表現が適当なのかな? と考えています。 次作では両配管押えも作ろうかな?
車端側の避雷器への配管が終わりました。
車体中央側の配管には割りピンにより配管支持棒を表現する事にしました。

先日、日本に帰国して模型屋さんに割りピンを買いに行った際、福原金属のご主人が亡くなられた事を初めて聞きました。
鉄道模型製作をされる方なら、必ずと言って良い程お世話になったであろう素材を提供して下さった福原さんのご冥福をお祈りすると共に、多くの工作ファンの作品に素晴らしい表現を追加して下さった事に心からお礼を申し上げます。

ちなみに福原金属の割りピンはもう入荷しないとの事で、これからは自分で曲げるしかありません。 (ちなみに割りピンは福原さんの奥様が手で一つ一つ曲げておられたとの事です。)こんな時なので是非福原さんの洋白帯板が欲しかったのですが、購入できたのはKSの素材でした。
その割りピンの配管支持棒の取り付け穴が少しずれてしまったので、000番の糸のこ刃をご覧の様に指で引っ張り穴を拡大しました。
取り付け点が多くなると、組み付け順序を変えても絶対組み付かない、「地獄嵌め」が出てくるものです。

この車体中央側の配管がまさにそうなのですが、配管押えの爪を少し開いて対策しました。最後に爪を元に戻せば良いのですが、何回もやると爪がポロっと折れてしまいますので、注意が必要です 。
屋根上配管ができました。 パンタ周りは後程処理する事にします。

避雷器周りは手間はかかったものの、わずかに浮いた配管と実車の構造がよくわからないまま表現した割りピンによる配管支持棒が、思った以上に良い感じとなりました 。

このページのTOPへ

NEXT

BACK


HOMEへ