鉄道事業部 車両製作所 新車工場

形式

JR西日本クモハ113-3800
112-3800
(その12)

製造
開始

Kobe Heavy Inderstrial (Thailand) Co,Ltd.
Bankok Factory
(平成18年)

空気配管側のパーツをもう一つ作る事にしました。

素材は□0.8mmの真鍮角線です。

配管が通るφ0.4mmの穴を開けた後、上面をヤスリで整形します。
さらに厚みも削ります。
長いままで片側の端末は整形できますが、反対側はカット後に整形するしかありませんので、ヤットコで保持しながらヤスリをかけました。
パーツの完成です。 長さは1.4mm程度です。
配管に取り付けてみました。 実車では空気配管とゴム管のつなぎの部品の様です。

ほとんど目立たない部品ですが、配管の塗装時の塗り分けはやりやすそうです。
避雷器の配管の「地獄嵌め」は配管の端末の処理と避雷器の取り付け足を短くする事で解消できました。
パンタ周りの配管について「阪鉄車輛」さんから、いろいろと教えて頂きました。

母線側はパンタの手前でむき出しの線が出ているとの事。 この表現は、通常細密パイプを使って、φ0.6mm→φ0.3mmにするのでしょうが、当社にはパイプの在庫がありません。

そこで、10年以上前に、同じ様にφ0.8mmの真鍮線にφ0.3mmの穴を開けた事を思い出したので、トライしてみる事にしました。

まず、万力にしっかりφ0.6mmの真鍮線を咥えます。
次にケガキ針でグリグリと中心をマーキングします。

ここが肝心で、断面の中心にポンチが付くまで、何回もやり直します。
ポンチが付いた状態です。 ほぼ中心と言って良いでしょう。
次にピンバイスで少しずつ穴を開けます。

写真にはありませんが、右手でピンバイスを固定、左手でピンバイスを回しています。

力加減が難しいので、モーターは使いません。
穴が空きました! φ0.3mmのキリが引っ張られる感じになったら潮時です。

0.1mmも穴が空いていれば十分線は繋がります。 頑張ってそれ以上やると、ドリルがポキっと折れてしまいます。
前述の昔の部品です。

アリイのEF66をベースに鉄道模型化する為の屋根上配管で、当時のTMSの記事に沿って作ったのですが、記事にはなかったものの、やはり線径が変化するのを表現したくて、当時トライしたものです。
こちらもキッチリ穴が開いていますね。
で、またまたφ0.6mmの真鍮線をバイスに咥えています。

なぜならば、せっかく開けた穴を、線を曲げる際に潰してしまったのです。

当然の事ですが、穴を開けたパイプ状の線なので、その近くを曲げると断面は潰れてしまいますよね・・・。

つぶれた断面を見て、久々に模型製作時に声を上げてしまいました・・・。

気を取り直して、今度は先に曲げてから穴あけです。
幸い、ドリルの刃を折る事無く穴を開ける事が出来ました。

気持ち下側に穴が開いたのですが、線径が変わっている表現は出来ているので、これで良しとしました。
続いて、クーラーとパンタ周りのランボードの取り付けです。

それぞれ、曲げただけのパーツなので、端面がオープンになってしまうので、黒色瞬着を充てんしました。

付属のノズルをつけて、少しはみ出すくらいまで塗布しておきました。
これで、ようやく屋根周りは完了です。

時間はかかったものの、我ながら良い表現ができました。
母線側の線はまだ繋いでいません。 しっかり穴が開いているのでホッとしています。
さて、70系の塗装の間 こちらも随分ほったらかしになっていましたが、再開です。

まず、妻面の手すりを作るために曲げ治具を作りました。 いつもはt:1.0mmを使うのですが、今回は手元にあったt0.5mmの真鍮板の切れ端を使っています。
ピッチ幅1.5mmの手すりです。真鍮線の手持ちが無くなったのでΦ0.3mmの洋白線を治具を使って曲げました。
出来るだけエッジの利いた曲げを心がけていますが、ちょっと押さえが足りなくて曲げRが大きくなってしまったものは、こうやって塗料皿に乗せて確認した時にはねてしまいます。
手すりはご覧の様にt:0.4mmの真鍮帯板を治具代わりにして裏面から瞬着で接着しました。

こういう場合、瞬着が穴から漏れ出てこない様に中粘度タイプを使用しています。
手すりが付いた状態です。

ついでにドアノブも付けてあります。 これも同じくΦ0.3mmの洋白線を直角に曲げて、長さを0.5mmになる様にカットしたものですが、ドアノブなので表面を軽くやすって、平板っぽくしています。
乗務員室上の手すりも妻面と同じ寸法なので、同じく取り付けました。





(091108)
車体ディテールに使用するパーツはエコーモデル、マッハ模型、KS MODELの洋白パーツを使いました。

まず、裏面を耐水ペーパーで荒らした後にエッチングプライマーを筆塗りしておきます。
真鍮帯板を治具にして位置を決めた後、シンナーを若干染み込ませ固着する方法をとりました。
各票さし、車外スピーカーが取り付きました。

もう一度サーフェーサーを吹くまで、車体の扱いに気をつけないとポロっと取れてしまうかもしれません。
妻板の点検蓋も同様の手法で取り付けました。





(091116)
さて、11月22日に東京HOクラブの60周年記念運転会へお招きを頂き お邪魔してきました。

その際、製作途中ですがご挨拶代わりに、組み立てた状態にしました。

多くの会員の皆様とお話をさせて頂き、大変楽しいひと時を過ごさせて頂きました。

東京HOクラブの皆様、どうもありがとうございました。

さて、作品の方はエンドウのPS-16を仮に取り付けましたが、シュー周りの形状をJR西日本仕様に改造しなければなりません。
さて、乗務員脇の折り畳みステップの取り付け前に、車体の傷の補修を行いました。

乗務員扉上が少し凹んでいます。

いつもの様に黒色瞬着をパテ代わりにしています。
折り畳みステップの取り付けはご覧の様に簡単な治具を作って位置合わせをしました。

固着はサボ受けと同様にシンナーを少し染み込ませる手法を取っています。
治具のおかげで大きく歪む事無く取り付けが完了しました。
乗務員扉上の凹みも修正を完了しました。
パンタかぎはずし装置は詳細形状もわからなかったので、当初取り付ける予定ではありませんでしたが、リンク先の「つとむの鉄道模型」さんの掲示板で紹介されていたでんてつ工房のパーツは価格がリーズナブルなので一度使ってみる事にしました。

一度使ってみれば、次回は自作できるヒントになるとも思います。

ただ、でんてつ工房のパーツはどこで購入できるのかがわかりません・・・。 いつもの模型屋さんに相談すると取り寄せて下さるとの事で何とか入手する事ができました。
No.501が主に103系用、No.502が主に113系のテコの向きに適合するみたいです。
パンタかぎはずし装置を取り付けるにあたり、部品のレイアウトをチェックしました所、避雷器への配管が車体中心に寄り過ぎている事がわかりました。

一旦、配管を外して1.0mm程外側に移動する事にしました。
ちょっと無理やりですが、何とかパンタかぎはずし装置を配置する事が出来ました。

良く見ると空気配管はもう少し前曲げて、かつ曲げRももっと大きくしなければならなかった様です。




(091205)

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