鉄道事業部 車両製作所 新車工場

形式

JR西日本クモハ113-3800
112-3800
(その10)

製造
開始

Kobe Heavy Inderstrial (Thailand) Co,Ltd.
Bankok Factory
(平成18年)

ヒューズ箱は横梁を逃げる形状に加工して取り付けました。
クモハ113-3800のスカートをハンダ付けしました。

これで、床下の工作を一通り終えたことにしました。
久しぶりに車体を触ります。

まずは、凹んでいる部分に前述の黒色瞬着をパテ代わりに塗布しました。

競作の西湘車輛さんは見事に62系を完成しておられ、また阪鉄車輛さんも塗装まで終わり仕上げの段階です。それに対し、当社は競作の皆様に年内完成のお約束をしておきながら、いまだにご覧の状態です・・・。 皆様、申し訳ありません。

ただ、遅れを嘆くだけでは仕方がないので、少しでも先に進め、早い完成を目指すしかありません。


車体は瞬着を塗った部分を中心に320番→400番の耐水ペーパーで成形しました。

ちなみに、私はカマボコ板に安いタイ製の両面テープを使って耐水ペーパーを貼り付け、車体研摩を行っています。

ずいぶん地紙が出てしまったので、もう一度サーファーサーを塗布する事にします。
正月休みは日本で過ごし、2008年最初の工作です。

競作の阪鉄車輛さんは西湘車輛さんに続き62系を完成されました。 これで、当社のみ未完成状態と言う事になりました。 皆様に期限の延長を何回もお願いしておりますので、当社も完成に向けピッチを上げていかなければなりません。

まずはサーフェーサーの再塗布です。 吹き付けた後、表面の仕上がっていない所にマーキングしておきます。
よく見ると側板にも凹みが多いです。 これは例の黒色瞬着を塗布して表面をならします。
320→400番の順番で耐水ペーパーによる仕上げを行いましたが、もう一度凹みを埋める作業が必要な模様です。
黒色瞬着を少量塗布した後、厚紙で表面をならしました。

今週はひたすら車体磨きでした。

320番の耐水ペーパーで大きな出っ張りを削った後、400番でざっと磨きました。

凹みに黒色瞬着を塗布→磨きを繰り返し、ようやくディテール工作に取り掛かる事ができます。
まずは苦手な雨どいを取り付けます。

本作品は新性能電車ですので、0.6X0.3mmの真鍮帯板を使いました。 もちろん、当社のストック素材です。
やっぱり波打っています。 帯板を一旦はがすと、素材がさらに波打って収拾がつかなくなりそうなので(真鍮帯板は超貴重品ですので!)、仕上げでなんとか波打って見えなくしようと思いますが、どうなる事やら・・・。

車体の向こう側にあるプラスティックの皿に一旦瞬着を受けておいて、精密ドライバーの先で接着剤を少量すくい取り、塗布を行いました。

ちなみにこのお皿はマクドナルドでもらえるケチャップ用のお皿です。こちらではポテトにケチャップをつけて食べるのが一般的みたいです。
こちらもミスがあります。 雨樋の前面にまわす部分が少ないようです。

これも継ぎ足しての対応です。 やれやれ・・・。

もう少しよく考えて工作しないと修正に時間が取られ過ぎですね。 ただ、こんな事を何十年も繰り返しているので、いまさら治るわけもありませんが。
向かって左側は波打ち、前面共 うまくいきました。
雨樋の接着は、まず瞬着で点付けをしてから全体的に瞬着を流します。

はんだ付での雨樋の工程と同じですね。

もちろん、真鍮帯板の接着面は事前に耐水ペーパーで荒らしてあるのは言うまでもありません。。
クモハ112-3800の前側の雨樋にはテーパーが付いています。

真鍮帯板の形状加工は難しいですが、ヤットコでテーパーのケガキ線に合わせて挟んだ上、そのままやすってしまえば簡単に加工できます。
ご覧のようにうまく仕上がりました。
妻板面の雨樋は側板分との太さの差を表現する為、1.0mm幅の真鍮帯板を使用しました。

すぐに固定したかったので、例によって瞬着硬貨スプレーを使用した所、白くかぶってしまいましたが、最終仕上げはまだなので、問題ありません。
車体のディテールが追加されると、カマボコに貼った耐水ペーパーでは幅が広すぎるケースが増えてきますので、角材に耐水ペーパーを貼ったものを準備しました。

まだ、400番が活躍する工程が続きます。
雨どいの接着剤のはみ出しはカッターの刃で切り込みを入れておくと、きれいに仕上がります。
クモハ113-3800の乗務員扉の上部が接着剤で埋まってしまっていました・・・。。
せっかく別張りにしたのに・・・。 とブツブツ言いながら、ケガキ針で溝を彫り直しました。
靴ずりはKS MODELの1300mm幅用のパーツを使いましたが、ドア断面側の長さが長すぎるので、相互リンクして頂いている「師匠の部屋」さんの「工作のヒント」に掲載されている方法を参考に断面長さの調整を行いました。

いろいろ試した結果、この作品の場合は0.2mmの板を治具にするのが最適でした。
爪で靴ずりを固定して瞬着をを流しました。
ちょっと乱暴ですが、瞬着を流してはみ出た分はティッシュペーパーで素早く拭き取ってしまいます。

ティッシュの繊維が残ってしまう事もありますが、そのまま固まってしまうより、ずっと仕上げが楽になります。
そして例によって400番の耐水ペーパーで荒らし上げ。
車体を磨く時、基本は板に貼った耐水ペーパーを使いますが、エッジを聞かせたい場合はご覧のように耐水ペーパーを二つ折りにして磨きます。

これを一般面でやってしまうと平面が出ませんので、あくまで部分的に使っています。
乗務員扉の靴ずりも同じくKS MODELのパーツから。 ただ、手持ちが550mm幅用しかなかったので、こちらは長さ自体も詰めて使用しています。

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