鉄道事業部 車両製作所 新車工場

形式

JR西日本クモハ113-3800
112-3800
(その7)

製造
開始

Kobe Heavy Inderstrial (Thailand) Co,Ltd.
Bankok Factory
(平成18年)

床下機器取り付け部をハンダ付けする前に、床下機器、モーター等の取り付け穴をあけました。
位置を合わせ、端からハンダ付け行いました。
モーター取り付け部は反対の面からもハンダ付けできます。
床下機器取り付け板の余分をカット。床板をガイドにして糸鋸で切りました。

糸鋸の下側を気持ち外側に向けて引くと、床板を削ることなくうまくカットできるようです。
ご覧のような感じで、キーストンプレートの表現が出来ました!
モーターは当社では初採用のCANON CN-16です。 二両編成なので片側の台車のみ駆動させます。

CN-16は小型モーターなのに、いつものCN-22サイズの穴をあけてしまったので、大きな隙間が出来てしまいました・・・。

キーストンプレートの端材は無いので、どうやって隠すかを考え中です。
結局、モーターの位置を6mm程中心方向に移動させることで、隙間を無くす事にしました。

t:1.0mmと0.5mmの真鍮板を組み合わせた塞ぎ板を作りました。
次に横梁です。0.6mmの真鍮角線を10mmピッチでハンダ付けしました。
隙間塞ぎ板の取り付け状況。モーター取り付け板の取り付け穴は3箇所の内、一番車体中心方向にあるのが正解です。(穴位置を都合2回間違えてしまった・・・と言う事です。)
横梁の余分な部分はニッパーでカット。

このニッパーは昔東急ハンズで買い求めた1500円位の普及品ですが、非常に切れ味が良く、また外刃タイプなので、こういった作業では重宝しています。

ちなみに調子に乗ってモーター逃げ穴の部分もニッパーでカットしましたが、ハンダ付けが応力に耐え切れず、貴重な0.6mm角線が部屋の方々に飛んでいってしまいました。 それで6箇所ニッパーでカットした部分の片方の梁は全てハンダ付けのやり直しで、最終的には手持ちの角線が30mm残っただけと言う綱渡りになってしまいました・・・。 (タイでは0.6mmの角線はまず入手不可能ですので。)
縦梁はマクラバリを挟んで幅が違うみたいなので、それを表現しました。

たまたま類似機種の図面があったので113系も同じかな、位の気持ちで参考にしました。

この図面に対してこれだとちょっと幅が広いのですが、キーストンプレートの凸部に設定しないとつじつまが合いませんので、これで良しとしました。
前述の理由から、幅が少し狭い車体端末側は、自動的にマイナス2mmのピッチ(キーストンプレートの凸部一組分)としました。
キサゲ作業を終わらせて、仮組みしてみました。

手間をかけただけあって、なかなか良い感じです。

クモハ113-3800もようやくMPシステムとのつじつまが合いました!
床下機器はエンドウのホワイトメタル製を使用します。

床板から少し浮いた姿を表現したかったので、横梁に直接取り付く部分以外は、写真の様に角0.6mmの真鍮角線を瞬着で貼り付けました。

実は、4月の休みに帰省した際、福知山に取材に行ったのですが、当然の事ながら電車区への立ち入り許可はもらえず、実車の床下を確認する事は出来ませんでした。 ですから、実車ではこの様な取り付け方はしていないとは思うのですが、雰囲気だけを出すことにしました。
前述の通り、角0.6mmの真鍮角線の残りが非常に少ないので、横梁を作った際にちょっと曲がった角線の直線部分だけをも再利用しました。
最近のエンドウの床下機器は1.4mmのタッピングスクリューで取り付ける仕様ですが、床板に直接取り付けるとアングルと干渉しますので、一回り大きいドリルで段付き穴にしました。

もちろん、エンドウ純正の床下機器取り付け板を使用する際は、この様な処理は不要です。
福知山取材の際に撮ったサイドビューの写真を見ると、クモハ112-3800の床下機器は、113系冷房車ではおなじみの大型MGが付いていない様です。

写真から大体の雰囲気で床下機器の配置を決めましたが、MGはエコーモデル製を改造する必要が生じたので、あわてて日本に手配しました。

真鍮丸棒から作る事も考えましたが、竣工の儀まではまだ少し時間が有りそうなので、パーツ待ちにする事にしました。
車体を組んでみて様子見です。

実車とは違っているとは思いますが、機器が床板から浮いているのは非常に良い感じと自画自賛しています。
タッピングスクリューの頭の埋め込みもうまくいきました。

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