鉄道事業部 車両製作所 新車工場

形式

JR西日本クモハ113-3800
112-3800
(その14)

製造
開始

Kobe Heavy Inderstrial (Thailand) Co,Ltd.
Bankok Factory
(平成18年)


さて、手すりの処理も悩ましい所ですが、悩んでいても進まないので、Φ0.4mmの真鍮線にヤスリで切り込みを入れ、出来るだけ直角に曲がる様にしましたが、くっきりと曲げRがついてしまいました・・・。

アイデアはいろいろあるのですが、なかなか実物の様な表現をするのは難しいです。

今後の課題ですね。
写真ではちょっと見にくいですが、妻板の左下に製造銘板をつけました。

調べてみると、種車のモハ112と113は製造工場が違う事がわかりました。 この編成だとそれぞれ同じ3812番ですが、種車の番号は全く違うものだったみたいです。

それに合わせて、JR西日本と製造時の川車,東急車両、そして改造時の吹田工場を取り付けました。

これらはモデル8とKSモデルのエッチングパーツにエッチングプライマーを塗り、少量のシンナーで固定してあります。
前面の貫通扉の取っ手の台座も取り付けました。

既にドライブラシを終えていますので、結構ツルテカになっており、嬉しくなってしまします。

前面はもう少し表面を仕上げる必要がありそうです。


(20100328)
Φ0.25mmの洋白線で取っ手をつけました。 側面はΦ0.3mmでしたが、前面は試験的にちょっと細くしてみました。

こちらの方が感じが良いですね。
全ての部品が取り付いたので、最終のドライブラシを行いました。

表面が平滑になってくるとアラが目立ってきますが、よっぽどひどい状況でない部分はこれで良しとしています。
ドライブブラシを終えて、エアーダスターで残ったクレンザーを吹き飛ばしました。

いよいよ塗装に入ります。
まずはベースのクリーム色を吹きました。

塗料はおなじみマッハ模型のキハ82用クリームです。

いつもの様に2.5倍の希釈で吹きましたが、ちょっと薄かったみたいで、吹き付け回数が2回程増えました。


マスキング後に屋根グレーです。 こちらはエコーモデルのグレーを使いました。 思ったより艶が強く出てしまったので、後からフラットベースで調整しようと思います。
次に窓周りと前面の茶色です。 マスキングを入念に行った後、エコーモデルのぶどう色2号 艶ありを吹き付けます。

4月10日に湘南会の運転会にお邪魔させて頂ける事になったので、何とか茶色まで塗れる様、頑張りました。



(100411)
さて、ここからが難関の帯入れですが、先日湘南会運転会にお邪魔して非常にモチベーションが上がっているので、工作時間が取れないものの少しずつでも進めています。

まず、窓周りの茶色の下辺を基準に1.5mm幅のマスキングテープを2枚並べて貼った後、上段の黄色部分のテープを外す事で、ほぼ1.5mm幅のマスキングを簡単に行う事が出来ました。

これはRMMの紹介されていた技法です。やってみると思ったより簡単でした。 なお、吹き込み防止にクリアを先に吹いてあります。
黄色を塗装した状態です。 3Mのマスキングテープは密着性が良く扱いやすいので愛用していますが、黄色の塗装時だけは塗色とテープ色の違いが分かりづらいですね・・・。
黄色を十分乾燥させてから、下側の1.5mm幅のマスキングテープをはがしました。

思った以上にきっちりと帯になっているので一安心です。
ただ、テープの境界線が随分荒れています。 まあ、ここはいつもの様にコンパウンドで磨けば解決できるので、問題ありません。
コンパウンド処理後の帯の状態です。

ほぼ問題ないレベルだと思います。
前面補強板も黄色に塗りました。

上下左右の板厚分を黄色にしたいので、先に黄色を塗ってあります。 後から、裏の茶色、ブルーの帯の順番で塗装してゆきます。



(100411)
マスキングをしてブルーの帯を入れましたが、位置がちょっと下過ぎたみたいなので塗り直しです。
シンナーを含ませた綿棒でブルーの帯を大体消した後にもう一度ベージュを吹き直しました。
修正完了です。 クモハ112-3800の複雑なマスキングをした直後だったので、この位の修正は楽なものです。
さて、いよいよ黄色とブルーの帯のマスキングテープを剥がします。

慎重にゆっくりとマスキングテープを剥がすと・・・。
思った以上にうまくいきました。 テープ幅も1.5mmでイメージ通りです。
ようやく帯まで入った車体です。

マスキングの時に気がついたのですが、クモハ112-3800実車は側面の帯と前面の帯の高さが一致しておりますが、このモデルでは前面の帯が側面の帯一本分下がっています。

側面の位置はほぼ実車のイメージ通りですが、実は位置が少し高めで、かつ前面のヘッドライトの位置が気持ち低めだったのが原因の様です。

初期設定のミスなので、もうどうしようもありません・・・。 JR西日本の電車はこの手の帯が多いので、塗り位置まで初期にきちんと設定しておく必要があるのを痛感しました。

大きなミスは痛いですが、今後の重要な課題として学ぶ事ができました。
前面の帯は前述の通り下側になった結果、下側の手すりをブルーに塗らざるを得なくなりました。

さすがにこの塗り分けはちょっと違和感がありますが、修正していじり壊す可能性が大きいのでどうするか悩み中です。
さらに向かって右側の帯は少し下がり気味です。

こちらは手を入れなければなりませんね。



(100502)
客扉の取っ手の塗装剥がしを行います。

表面は耐水ペーパーで磨けば良いのですが、上下の面は塗膜が残ってしまいます。

そこで、デザインナイフの刃を当てて塗膜を剥がしました。
クツズリの塗装剥がしは念の為、マスキングテープで養生の上作業しました。

まず、デザインナイフで大まかに塗膜を剥がします。
次に耐水ペーパーで磨き出しました。
同じ要領で乗務員扉の取って、クツズリの塗膜も剥がしました。
さて、プロトタイプである113-3800のグロベンはご覧の通り制風板が付いています。

細かい所ですが、ちょっとした特徴ですので表現する事にしました。


(写真:2007年4月9日 篠山口駅にて撮影)
まず、幅0.8mmの帯板を鉛筆に巻き付けご覧の様なパーツを作ります。
次にグロベンの上側の部品とサインペンのキャップを冶具代わりにして接着します。

グロベンはフクシマ模型のパーツです。
片側の制風板を取り付けた後にグロベンの下側パーツを接着。 最後にもう一方の制風板を取り付けて制風板付きグロベンの完成です。
良い感じになっている妻面にエラー発見です。

銘板を左側に取り付けてしまっています・・・。
デザインナイフの先で外しました。

エッチングプライマーを塗布してシンナーを流しただけの接着でしたが、思った以上にきっちりと接着されているのをこの失敗で確認する事が出来ました。




(100509)

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