神戸重工 鉄道事業部 車両製作所 更新工場 モハ70四次型 (その2)

 

鉄道事業部 車両製作所 新車工場

 

形式

国鉄 モハ70
(四次型)その2

製造
開始

神戸重工 宝積寺車両製作所
(平成4年)

製造
再開

Kobe Heavy Inderstrial (Thailand) Co,Ltd.
Bankok Factory

あらかじめ内板の窓柱の間には切れ目を入れておき、瞬着を流し込みます。

外板と内板の接着の時、ここにゼリー状を使うとはみ出して後の処理が大変なので、この工法を使っています。

ここで車体の余分を切り離します。

今回も内板補強版はプラ板を使用します。

ガラス板にプラ角棒を両面テープで貼りつけ、ガイドとしてアングルを仮置き、その上にプラ板を貼り付けるとアングルの位置出しが出来るので、後からの作業が楽になります。

 

書き忘れていましたが、ドアを早い時期に接着したのは、現物合わせで内張りとドアの隙間を少なくしたかった為です。

あまりギリギリに設定すると窓の位置調整が出来なくなるので、難しい所です。

ドアパーツのトリム精度が高い今の部品では不要な作業です。

またもやミス発覚! 妻板の窓位置が側板に対し1.5mmも高過ぎました。

再度作り直しましたが、CADのお陰でさほど時間はかかりません。

原因はCADの操作ミスによる寸法間違いでした。 あぁ情けない・・・。

裏面にも補強のプラ板を接着しました。

ペーパールーフは妻板で屋根を保持するのでしっかり強度を出しておきます。

屋根部は曲げやすい様に等間隔でスジを入れておきます。

特製(?)工具で4本一度にスジを入れます。 難しいのは力加減。 力を入れすぎると紙だけに切れてしまいます。

これが特製工具です。 カッターの刃を4枚並べて固定しただけのものですが、結構重宝しています。

スジを入れる時は刃の背を使っています。

次にゴム板の上ででガラス棒を押し付け、小さい肩Rのくせを付けます。

RMM誌に掲載されていたのを見て、「これだ!」と飛びついたのですが・・・。

力の入れすぎと紙が劣化で紙が裂けてしまいました。

屋根も裏打ちがあるので、マスキングテープで仮止めしておき、何とか凌ぐことにしました。

屋根の裏打ち紙です。 これも特製工具でスジを入れておきます。

裏打ち紙は問題なく曲げる事が出来ました。 こちらから先にやっていれば、失敗してもたやすく作り直せたのに・・・。

まあ、後の祭りですね。

本体はここまで曲げ癖をつけておきます。

先程 肩部が裂けたせいで、すんなり曲げ癖がついているのが何とも複雑な気分です。

一次型と同様妻板の接着は治具を使って慎重に行います。

その際、屋根を中央でカットしました。 前述の通り、当時の設計から断面を変更している為、屋根の周長が足りなくなっているからです。

同様に治具を使ってロの字に接着です。

屋根から指を入れれる為、通常より固定が楽でした。

屋根のアーチの治具を作ります。

側板の内張りを逃げるので写真の様な形状となります。

治具は合計3枚作りますが、残り2枚は窓寸法を間違えた妻板が流用できました。
屋根の内張りを仮固定します。
治具はこの様にセット。 瞬着で屋根のアーチを確定させておきます。
屋根のアーチのRが決まったら、ゼリー状瞬着を塗布して屋根を内張りに接着します。

外側と内側の両方の治具を有効に使って屋根部を固定します。外張りと内張りをいかに密着させるかが勝負です。

密着度が高いと屋根の強度は格段に向上します。

結局、屋根の寸法は6mm不足しましたので、帯状のペーパーを追加。

当時のペーパーがまだ残っていたので、それを使用しました。

屋根のアーチRが決まった後に裏から無数の切込みを入れ、瞬着を流しておきます。

これでペーパーとは考えられない程 屋根部は硬くなります。

車体の基本が出来上がりました。一次型とツーショット。

車体寸法を揃える狙いはうまく行った様です。

NEXT

BACK

このページのTOPへ

HOMEへ